2012年1月23日

形態は機能のみに従ってはいない/シュテーデルホーフェン駅(スイス)

 スイス、チューリッヒにある『シュテーデルホーフェン駅』(1990)。設計者S.カラトラヴァ(1951~)にとって必然性があるのでしょう、まるで恐竜の骨格のような形態です。加えて構造の合理性も良く表れているようにも見えます。駅は大きな弧を描いて、同一レベルで街へ開放されています。プラットフォームは街路といったところでしょうか。改札もありません。スティールとガラスの組み合わせで明るく、巧みに仕上がっています。

 「ルツェルン文化会議センター」と敷地を接して『ルツェルン駅(増築)』(1989)はあります。S.カラトラヴァ(1951~)は、ここでも鉄骨や前面のコンクリート柱などに有機的な形を与え構造体をはっきり見せたうえで、ダイナミックな外観と明るい大空間を構成していました。

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