2011年9月12日

建物が写真機になった・・・本当です/植田正治写真美術館(鳥取県)

 何でもありのポストモダンが主流だったバブル最盛期、建築家・高松伸(1948~)はその真っ只中にいました。そして、バブルが崩壊して彼の作風は変わりました。この間の変化については、評価の分かれるところではあります。その分水嶺となったのが、今回の『植田正治写真美術館』(1995)であったと思われます。伯耆大山のふもと、遮る物のない田園風景の中に、ボックスが4個並んで建つ。その内の1個に大きなレンズが付いていて室内に大山が映し出され、まるで写真機の中にいるような面白い体験ができます。高松伸の新機軸も味があるのですが、大変残念に感じたことを一つ。外壁の打ち放しコンクリート表面の汚れと傷みが激しいのです。建物が綺麗になりたくて、泣いているように見えました。一刻も早い手当てが必要です。
 ※あまりにひどい、アプローチ周辺の写真は省いています。

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