2011年8月29日

日本と西洋の住宅文化の接点/ネクサスワールド(福岡県)

 福岡(博多湾)東部の埋立地に仕掛けられた街、『ネクサスワールド』(1991)が忽然と姿をあらわして、20年以上が経過しました。磯崎新(1931~)のもとに参加した建築家は、R.コールハース、S.ホール、M.マック、石山修武、C.ポルザンパルク、O.トォスケなど錚々たるメンバーです。完成当時訪れた時には、内部も見ることができました。住居形式は様々で、各建築家たちの思想、哲学までが発露されていて、その内容に目を見張らされたものです。当時はバブル期、大変な高額家賃に驚いた記憶があります。あらためて街区を歩いてみましたが、楽しい、嬉しくなります。入居者が喜び、設計者も楽しんだ建築。これらを「バブル建築」として括られるとしたら、私はバブル建築を大いに評価したいと思うのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿