2012年4月2日

生き続ける伝統と産業の息吹が交錯する/倉敷美観地区(岡山県)

 はじめて倉敷の「ひやさい」(路地の意)を歩いたのは、もう四十年以上も前のことです。当時、友人に誘われて以来の再訪でした。倉敷美観地区を中心に歩いてみると、ここが江戸時代に栄えた様子が偲ばれると同時に、何か新しい変化も発見することもできます。現在はお洒落なカフェなどもあって、老身の足休めには具合が良い様子になっています。
 この街区には、建築家 浦辺鎮太郎(1903~1991)による、地域に融けあった建物が集中しているのも特徴です。例えば、『倉敷国際ホテル』(1963)、『倉敷市民会館』(1972)、『倉敷アイビースクエア』(改修1974)、『倉敷市庁舎』(1980)などがあります。浦辺ファンには、たまらない町なのでしょう。

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