パリ郊外にある『サヴォア邸』(1931)は、ル・コルビュジエ(1887~1965)詣でで毎日、訪れる建築ファンが絶えません。ここでコルビュジエは、白いキュービックなヴォリュームを中空に浮かせて、当時の建築の常識から抜け出てみせています。住宅内部に入り、主要導線であるスロープを進むと、内部空間と外部のそれが混ざり合って、それぞれの区別がつかなくなります。各部の空間構成が”自由さ”を実現しているからなのでしょう。コルビュジエが住宅に対して思い描いていた”こうあるべき生活”がここにはあるように思われました。
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