2011年4月4日

トータルデザインで輝き続ける/マッキントッシュ(イギリス)

 スコットランドのグラスゴー近郊で田園風景を見下ろす高級住宅街に『ヒルハウス』(1904)はありました。グラスゴー的なものと、装飾的なセンスが融合して独特の世界が実現しています。門扉から始まり、建具、家具、カーテンに至るまでC.R.マッキントッシュ(1868~1928)によってトータルデザインがなされていました。
※ ここの内部の様子は、撮影許可がもらえなかったため、見ていただけません。残念です。

 マッキントッシュが最も充実していた時期の作品で、彼の代表作といわれている『グラスゴー美術大学』(1909)です。曲げられた鉄、ガラスの天井、木造の小屋組などで、繁栄したグラスゴーの当時のテクノロジー=時代性=とマッキントッシュのデザインセンスが存分に発揮されていました。

 グラスゴー中心街にある『ウイロー・ティー・ルーム』(1903)は当時のヨーロッパで最もおしゃれな社交場であったようです。マッキントッシュによる、心地よい空間作りのなかで味わったアフタヌーン・ティーは格別でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿